意外に知らないおまとめローンのデメリットとは?

▼人気カードローンランキング
  おすすめ順 金利 限度額
アイフル 3.0%〜18.0% 1万円〜800万円
楽天銀行スーパーローン 1.9〜14.5% 最大800万円
住信SBIネット銀行Mr.カードローン 年0.99%〜14.79% 最高1200万円

おまとめローンのデメリット

多重債務状態に陥ったときに頼れるのが「おまとめローン」です。それまで毎月何度もあった返済日が1日になり、管理もしやすくなりますし、返済の重圧から解放されます。

 

とはいっても、いいことばかりでもありません。

 

おまとめローンの仕組み

総量規制対象外の例外貸付

おまとめローンは、総量規制の対象外のローンです。通常の消費者金融業者やクレジットカードのキャッシング枠では、利用者の「年収の3分の1以上の貸付」はしてはならないことになっていますが、その例外貸付として認められています。

 

総量規制の本来的な目的は多重債務者の救済にあります。借りすぎで生活苦に陥らないようにというのが総量規制です。もし多重債務状態に陥りそう、または陥ってしまったときに自己破産や個人再生などの法的な措置を採る前の予防策として設けられているのが「おまとめローン」という制度です。

 

これを「顧客に一方的に有利な借換」と呼んでおり、例外として貸し付けるのです。そのため、通常のカードローンとは違い、申し込みのときに「他社のローンの借換です」と申し出る必要があります。

 

銀行のローンを利用するときも「借入先への返済資金」として借りるという内容を申告しておかないと、通常のローン申し込みとして扱われてしまいます。総量規制に抵触するレベルで借入していると、何も言わなければ即審査落ちするので注意しましょう。

 

例外貸付としての借換となる条件

総量規制の例外貸付とされるには、一定の条件を満たしている必要があります。多重債務からの救済策として設けられている制度ですので、「顧客に一方的に有利」でなければなりません。

 

借換の対象になるのは貸金業者からの借入債務で、他からの借入は基本的に対象となりません。というのは、多重債務問題は消費者金融業者からの借入で発生すると認知されているからです。

 

この他、以下のような条件を満たしていないと「顧客に一方的に有利」とみなされないことになっています。

 

借換後の金利が借換前の金利を上回らない。

これは重要な知識です。おまとめローンでは、金利は必ず下げることが必要です。たとえば消費者金融業者で適用される金利は年率18%が多いですが、これをおまとめローンで借換したときには、必ず18%よりも低くしなければならないとされています。

 

1ヶ月の負担額は、借換後の負担額が借換前の負担額を上回らない。

これも要件として定められています。たとえば利用者が3社から借入していて、それぞれ1万3000円、1万円、3000円を毎月返済しているとき合計で2万6000円となりますが、おまとめローンの返済額は毎月2万6000円以下である必要があります。

 

加重平均利率が適用される

「おまとめローン」「借換ローン」と呼ばれる返済支援のための借換では、金利は必ず借換後に低くなる必要がありますが、業者や銀行によって金利は異なっています。このときに加重平均利率という計算方法を用います。

 

それぞれの利率の平均値を採って計算しますが、それぞれの借入残高に金利で利息を計算して、利息の合計金額を借入総額で割ったものを算出します。

 

計算事例
  1. A社で金利10%で20万円を借りている。
  2. B社で金利15%で30万円を借りている。

 

このとき、以下のように計算します。
  1. A社の利息は2万円
  2. B社の利息は4万5000円
  3. 利息の合計である6万円5000円を借入総額の50万円で割り算する。
  4. 6.5÷50=0.13なので13%が加重平均利率。

 

この人がA社とB社の債務をおまとめすると、加重平均利率の13%よりも低い金利で貸し出しされます。おまとめローンは各社で提供されているもので名称が異なりますが、すべてこの計算方式で割り出された利率を元に貸出金利を決定します。

 

返済を楽にするのが目的

おまとめローンは複数社の借入を1つにまとめるものです。顧客に一方的な有利な借換のため、金利も低くなりますし、また毎月の返済額も減ります。この2つは貸金業法に定められているので、業者の都合で変更することはできません。

 

銀行では最初から低い金利で個人向け融資を提供しているところがありますが、そういったところでは加重平均利率よりも低い金利で総量規制にも関係なく借入することも可能です。

 

法律で定められた通りのことをするだけでも返済の負担は減りますが、借入先が1つになるので精神的な負担も大きく減ります。家計の収支はシンプルなほうが計画性が高まります。

 

返済日が次々にやってくる状態では、なかなか家計の管理も難しくなりますが、返済の一本化で一気に楽になります。このように、おまとめローンには高いメリットがあります。

 

おまとめローンのデメリット

利息の総額が高くなることがある

借入先を1つにまとめて金利が下がれば、それだけでお得と考えられますが、実はおまとめローンには意外な盲点があります。金利が下がって毎月の返済額が安くなりますが、返済額が減ったためにかえって最終的な利息の総額が高くなってしまうことがあります。

 

というのも、毎月の返済額が低いので「返済期間」が延びるからです。

 

たとえばレイクアルサ、プロミス、モビットで40万円を借入しているときに最少返済額を返済していくと以下のようになります。
業者 借入額 毎月の返済 金利 利息
レイクALSA 40万円 1万2,000円 18.0% 15万5,268円
プロミス 40万円 1万1,000円 17.8% 17万5,077円
モビット 40万円 1万1,000円 18.0% 17万8,366円

 

借入額の合計=120万円
利息総額=50万8711円

 

これをアコムの借換ローンでおまとめしたときには以下のようになります。
借入額 毎月の返済 金利 利息
120万円 2万4,000円 15.0% 67万6,902円

 

このとき利息の総額は67万6902円で、借換前に比較して総返済額が17万円以上も高くなっています。これは毎月の返済額が1万円下がったために元金の減るスピードが遅くなって、返済期間が延びたことによるものです。

 

金利が3%下がったことによる効果よりも、毎月の返済額が1万円下がったことによるマイナス効果のほうが大きいということを意味します。

 

借金問題の根本的な解決にならない

借入を1つにまとめたら、その後は返済に専念して完済を目指していくというのが通常の考え方です。ただ、今まで借金で生活費を工面していた人や浪費癖がある人、ギャンブル癖が抜けない人などは、急に借金することを止めることが困難です。

 

元からその人が持っている「借金する癖」が抜けないままだと、また借入を増やしてしまうケースがあります。

 

これは数多くの事例が報告されており、複数の消費者金融業者の借入を銀行のローンでまとめたら、銀行からさらに増枠があってまた借りてしまったということは非常に多く発生しています。

 

銀行のおまとめローンには、フリーで使える枠が空いていることが多くあり、ここで「また借金できる」と考えてしまいます。

 

消費者金融業者の借換ローンでは、契約上他からの借金ができないというケースもありますが、銀行のローンではそうでもないため、元の状態に戻ってしまうことがあります。借金する癖を直すという基本的な心構えが必要でしょう。

 

日本貸金業協会の貸付自粛制度を利用すると、5年の間は新たに借金できないようにすることができます。そこまでしないと借金癖が治らないというケースも数多くあります。

 

審査がそもそも厳しい

おまとめローンの最大のデメリットは、そもそも審査が厳しいという点にあります。多重債務の解決のための制度ですが、利用にあたっては様々な条件が必要です。

 

あまりに借入件数が多いと判断されたり、希望するおまとめの額がその人の収入に見合わないと判断されたりすることが非常に多いというのがおまとめローンの問題と指摘されています。

 

これは銀行のおまとめローンで顕著と言われており、借入をまとめるために貸してほしいと申し出ても、だからといって審査のハードルを下げるわけでもないというのは、銀行では良くあることです。

 

銀行のローン審査担当者におまとめローンについて尋ねてみたというインタビューがネットに掲載されていますが、そこでも「借換目的といっても通常と同じように審査する。基準を変えたり甘くしたりということはない」と断言しています。

 

おまとめローンは高額の資金を貸し出しするものですので、それに見合った審査をしていきます。そのため、通常のローンよりも審査が厳しいものになる可能性が非常に高いです。

 

とはいっても、なかには「おまとめローンという理由で審査の基準を柔軟にする」というケースもあると推測されており、情報を精査して充分に検討してから申し込みましょう。

 

銀行は申込条件が厳しいことがある

地方銀行にはおまとめローンで高い実績を上げているところ多くあります。なかには「おまとめローン専門銀行」のようなところもあります。新興の銀行に多く見受けられるパターンです。

 

そのため、審査があまり厳しくなく通りやすいと思われがちですが、意外にきついという報告があります。審査の厳しさ・柔軟さは、申し込み条件を見てみると良く分かります。

 

申し込み条件にたとえば「パートやアルバイトでも可」とされているローンは審査ハードルは低いことが推測できます。逆にこういった雇用形態では申し込めないとするローンは厳しいと判断して良いでしょう。自営業者に対する記述があるときも同様です。

 

地方銀行や都市銀行でもそうですが、おまとめ専用のローンは存在しているが、実際にはパートやアルバイト、自営業者は利用できないものが多くあります。

 

銀行のおまとめローンは金利も低く設定されているため、真っ先に利用を検討したいところですが、意外に審査は厳しいので注意しましょう。

 

すべて返済できないことがある

おまとめローンの限度額は、300万円から500万円程度に設定されています。

 

たとえば「借換ローン」「おまとめローン」の名称で提供されているローン商品の限度額は以下のようになっています。
業者名 商品名 限度額
プロミス おまとめローン 500万円
アコム 借換専用ローン 300万円
アイフル おまとめMAX 300万円
ノーローン かりかエール 400万円

 

銀行では「おまとめローン」という名称のローン商品はあまり数は多くありません。フリーローンや通常のカードローンとして、申し込みのときに「借入金返済資金」を資金使途として選択できるというものがほとんどです。

 

こういったローンの利用限度額は以下のようになっています。
銀行名 限度額
みずほ銀行 1,000万円
住信SBIネット銀行 1,000万円
三井住友銀行 800万円
オリックス銀行 800万円
イオン銀行 700万円
楽天銀行 500万円

 

この限度額を見て「高額」と考えるか「あまり高額の設定ではない」と考えるかは個人差があるでしょう。そのため、断言するのは困難ですが、多重債務の人から見ると「足りない」というのが素直な感想でしょう。

 

というのも、東京都が発表した「多重債務110番」という専門の相談ダイヤルが調査したところ、多重債務者の平均債務額は832万円だからです。

 

消費者金融業者では最大で500万円、銀行のローンでもこの基準以上のものはみずほ銀行や住信SBIネット銀行などわずかしかありません。多重債務の人はかなり悲惨な状態にあると言っていいでしょう。

 

おまとめローンを検討しはじめたときには、すでに借入枠は満杯で、しかもすべての借入を返済できるわけではないというケースが多いことは充分に想定できます。

 

おまとめできる件数が限られる

おまとめローンで一本化できる借入件数には個人差があります。金融業者によってまったく審査基準が違っており、2社しか借りていなくても審査に落ちることもあります。4社の一本化でも審査に通過したという事例も数多くあります。目安は3社です。

 

というのも、そもそも総量規制で設定されている例外貸付としての「借換ローン」は3社をまとめるように設計されているからです。

 

とはいっても、業者のほうも利用しやすくするために独自に審査基準を設けているところがありますが、「3社の借入をまとめるためのローン」が基本であることは覚えておいたほうがいいでしょう。多くても5社です。これもおまとめローンを検討している人にとっては少ないと感じられる可能性があります。

 

おまとめローンは消費者金融業者からの借入、クレジットカードのキャッシング枠、信販会社のカードのキャッシングの3種類に対応していますが、消費者金融業者の3社から借りていて、クレカのキャッシングと信販会社のキャッシングを1件ずつ利用していれば、それだけで5社になります。

 

返済に困って、クレジットカードのキャッシング枠に頼った結果、借入件数が増えるだけだったという人は多いでしょう。そのようにして多重債務状態になってしまったのだから、件数に関しても寛容であってもらいたいところですが、実際にはそうでもありません。

 

消費者金融業者のおまとめローンのデメリット

銀行のローンは金利が低いですが、逆に審査は厳しい傾向があります。審査の柔軟さ、借りやすさでは消費者金融業者のほうが上でしょう。とはいえ、消費者金融業者のおまとめローンは金利が高いというデメリットがあります。

 

消費者金融業者各社のおまとめローンの金利は以下のようになります。

 

東京スター銀行のローンと比較してみましょう。
商品名 金利
アコム・借換専用ローン 7.7%〜18.0%
プロミス・おまとめローン 6.3%〜17.8%
アイフル・おまとめMAX 12.0%〜15.0%
アイフル・かりかえMAX 12.0%〜17.5%
東京スター銀行おまとめローン 5.8%〜14.8%
東京スター銀行のりかえローン 7.8%〜9.8%

 

上限金利が高いということは、加重平均利率の計算で元の金利よりは低くなりものの、大幅な金利引き下げにはならない可能性があります。毎月の返済額が少なくなるので、返済は楽になりますが、返済期間が延びて総返済額が膨らむ可能性がここで生じます。

 

おまとめローンは追加借入できない

主に消費者金融業者の提供するおまとめローンにありがちですが、追加融資ができないローンが多いというのがデメリットと言えるでしょう。通常のカードローンなら利用限度額の範囲内で何度でも借入できて便利に使えますが、おまとめローンは1回利用したら後は返済する一方です。

 

何か緊急の資金の用立てが必要になったときにおまとめローンで追加融資してもらうことはできません。別途で申し込みをするか、別の借入先を検討する必要があります。

 

ただ、これは単にデメリットとも言い切れません。おまとめローンの契約では、「他で借りないこと」を規約としている商品もあります。おまとめローンを利用するくらいなので、すでに「借りる癖」がついてしまっている可能性があります。

 

借りたお金で生活することが当たり前になっていることは良く起こることです。いったんおまとめローンを利用したら、返済するだけで他から借金はできなくなります。そうなると、これまでの生活を見直して借金ではなく自分のお金だけで生活することができるようになるかもしれません。

 

そもそもおまとめローンは、多重債務から脱出して生活を再建するための例外貸付ですので、その主旨に沿うと言ってもいいでしょう。

 

おまとめローンのデメリットを解決するには

少しでも低金利ものを利用する

おまとめローンのデメリットのひとつは、返済期間が延びてしまって結局は総返済額が膨らんでしまうことです。これには、「なるべく低金利の商品を利用する」ことを心がけて解消するようにしましょう。

 

おまとめローンは貸金業法としても必ず今の金利よりも低い金利が適用されますが、それでも加重平均利率からわずかな割合しか低くならないのでは、あまり意味がありません。多くの消費者金融業者では、利用限度額が100万円までなら金利は18%に設定されます。

 

もし金利17.8%のおまとめローンで返済したら確実に金利は下がっていることになりますが、毎月の返済額も減るため総返済額は増えます。

 

もし3社から100万円を金利18%で借りているなら、それぞれの返済回数は48回とすると、返済総額は141万円になります。これよりも有利な条件のおまとめローンは金利12%で返済回数72回です。

 

金利の見た目だけなら相当減っているようですが、実際にはそうでもありません。3社の借入額100万円を1社にまとめて金利12%・72回返済で、総返済額は140万7614円です。

 

この程度に低い金利のものを選ばないと結局は損するというのは覚えておきましょう。

 

返済シミュレーションを活用する

このような金利計算は非常に面倒ですし、電卓でいちいち計算するのは手間がかかります。こういうときに、ネットの返済シミュレーションが役に立ちます。多くの消費者金融業者や銀行で返済シミュレーターが提供されています。スマホで簡単に計算ができます。

 

多くの場合で、会員として申し込んでいなくてもシミュレーターだけなら使えるようになっています。アコムにもアイフルにも公式ホームページで提供されていますし、地方銀行にも便利な機能の付いたシミュレーターが用意されています。

 

借入する額と金利を入力し、完済までの期間または毎月の返済額を入力すると自動的に計算してくれます。おまとめローンの目的は今ある借入の完済と、おまとめした先への確実な返済です。申し込みする前にどの程度大変なのか、または楽になるのか計算してみましょう。

 

繰り上げ返済する

あらゆるローンで言えることですが、返済は早く終わらせることが結局は損せずに済みます。おまとめローンでも借入残高に応じて最少返済額が決められます。この最少返済額以上を返済するのが繰り上げ返済です。

 

どのローンでも、繰り上げ返済は効果的で、たった1000円だけ毎月余分に返済することで最終的な総返済額に大きな差が出てきます。ボーナスが出たときや、臨時収入があったときなどに多めに返済していきましょう。

 

ただし、繰り上げ返済については利用可能かどうか、またどのような方法で実行するのか金融機関で異なっているので、しっかり確認しておきましょう。消費者金融業者のおまとめローンでは、カードが発行されますので、それを使ってコンビニのATMなどで気楽に繰り上げ返済することが可能です。

 

まとめ

おまとめローンにもデメリットがあります。意外に審査は厳しいですし、おまとめできる対象にも限度があります。良く調べて検討しましょう。

 

また、いったん組んだらしっかりと完済しましょう。

 

 

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